【Sibelius】MIDIファイルの編集-7 MIDIメッセージの削除

さて、今回はMIDIメッセージの削除の方法をご紹介します。
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MIDIメッセージ?

MIDiファイルをSibelius で開くと、薄い灰色でたくさん文字が表示される場合があります。

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これがMIDIメッセージです。

細かい説明は割愛しますが、MIDIファイルには元々ピッチベンドやエクスプレッションなど、音符の情報以外にもたくさんの再生に関する情報が含まれています。
音符の情報はSibelius にMIDIファイルを取り込んだ際には、もちろん「音符」として表示されますが、
それ以外の再生情報も維持するためにこのような文字の形で取り込みます。

元のMIDIファイルと同じように再生をした場合は、このMIDIメッセージは残しておくほうが得策ですが、

  • Sibelius ではきれいに楽譜をレイアウトしたいだけ
  • 更にMIDIデータをアレンジしたい

というような場合は、このMIDIメッセージを削除しておくほうが良い場合もあります。

ただし、削除するMIDIメッセージによっては音程が変わってしまったり、音の雰囲気が全く違うものになってしまう可能性もあります。
これはMIDIの仕様上仕方が無いので、一度メッセージを消してみて、全然違う音になってしまうようであれば、そのファイルのMIDIメッセージは残しておくのが良いでしょう。

MIDIメッセージの削除方法

[ホーム] > [選択] > [詳細設定](詳細フィルター) を開きます。
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[表示] にある[テキスト] を開き、[含まれる語句] に以下のように記載します。

  • MIDIメッセージを全部削除したい場合: 「~」(半角文字)
  • コントロールチェンジだけ消したいとき: 「~C」
  • プログラムチェンジだけ消したいとき: 「~p」
  • ピッチベンドだけ消したいとき: 「~B」
  • システムエクスクルーシブメッセージだけ消したいとき: 「~X」

どのメッセージを消したら良いか分からない、という方はとりあえず「~」をお勧めします。
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テキストスタイルは[すべてのテキストスタイル] を選び、
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[検索] 欄では[テキスト] だけにチェックを入れます。
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[選択] をクリックします。
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楽譜内にある、MIDIメッセージが全て選択されているので、譜面をクリックなどしないように気をつけながら、キーボードのDelete キーを押します。
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MIDIメッセージを削除することができました!
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