Sound Design for Visual Media’s New Digidesign ICON Dual-Operator System / vancouverfilmschool
Sibelius で楽譜を書いたら再生して聞いてみることになるわけですが、
多くの方は再生の「音質」が気になっています。
せっかく書いたスコアですから、なるべくよい音質で、なるべく本物の楽器に近いような音色と表現をしてほしいと思うものです。
きっとあなたもそうですよね!
Sibelius には付属のSibelius Sounds という音源がついています。
今回はこれについて解説してみたいと思います。
音源、って何?
記譜ソフトとか、コンピューターミュージック(DTM)自体が初めてで、VSTとかMIDIとかオーディオとか詳しいことが分からない…という方のために、そもそも音源とは何か、見ていきたいと思います。
コンピューターで音を鳴らす場合、音には2種類あります。
- オーディオ
- MIDI
と呼ばれる、音の種類のようなものです。
オーディオというのはそのままズバリ、録音した音のことで、マイクから録音した音とイメージするとよいでしょう。
昔ならカセットテープ、今ならハンディーレコーダーで録音できる音は、それはオーディオと呼ばれる形です。
基本的には、後から音を変えることはできないので、
「あ、この音はドじゃなくてレにしよう」と変更することはできません。
録音されたデータですからね。
(超高度な技術を使えば可能なこともありますが、今回は説明を省きます^^)
それに引き替え、MIDIというのはそのものだけでは音が鳴りません。あくまでも「音のデータ」です。
そこに通称「音源」と呼ばれる音色のデータを加えることによって、さまざまな音で鳴らすことができるようになるのです。
電子ピアノで、音色をオルガンやフルートに変えられるのと同じイメージですね。
なんとなくイメージできましたか?
Sibelius が利用しているのはこのMIDIの音なので、間に挟んでいる音源が良いものであればあるほど、いい音で再生できる、ということですね。
Sibelius Sounds
楽譜作成ソフトのSibeliusには、もともと高音質な音源が付属しています。Sibelius 7 の場合には40GBのライブラリが付属します。
(Sibelius First にも音色は少ないものの、同じ音源が付属します)
もちろんWindows やMacにはもともとMIDIを再生できるデバイスが付属しているので、コンピューターの機能を使って音を再生することもできるのですが、音質は全く頼りないです。
動作はコンピューター付属の音源の方が軽いこともあるので、一長一短ですが、コンピューターの音源はあくまで「音の確認用」と捉えた方が良いでしょう。
このSibelius Sounds があれば、あまり難しいことをしなくても、良い音質で楽譜を再生できるので安心ですね。
大体の一般的な楽器であれば、音色も網羅されています。
Sibelius Sounds に含まれている音色の一覧はこちら
http://www.sibelius.com/download/documentation/sibelius_7_sounds.html
音のサンプルはこちら
http://www.sibelius.jp/products/sibelius/7/professional_sound_library.html
で紹介されているので、チェックしてみてください。
Sibelius Sounds はVST?
少し詳しい話をします。
Sibelius Sounds はいわゆるVST(Macの場合はAU)で、動作しています。
ただし、この音源はSibelius 専用なので、Sibelius 以外のアプリケーションでは利用することができません。
再生のエンジン自体がSibelius 本体に組み込まれているので、他のアプリケーションでは認識もできません^^;;
もっと高音質な音源がほしい
Sibelius Sounds も比較的良い音ではありますが、もっと高音質なライブラリや、Sibelius Sounds には含まれていない音色を利用したいということもあると思います。
そんな場合には、Sibelius でもDAWと同じようにVSTプラグインやAudio Unitsプラグインが利用できるので、是非VST音源、Audio Units音源を利用しましょう。
Sibelius で使えるプラグインについてはまた改めて解説します!
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